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この夏読みたい太宰治。初回は『古典風』という作品を紹介することとしたい。いわゆる中期の作品で『走れメロス』辺りと同時期に書かれている。
三人称、アフォリズム、書簡体、独白体と、視点がコロコロ変わるのが面白い。前衛的でありながらも、特に書簡体や独白体に見られる太宰作品としての特色がキラリと光る。 作中作である暴君ネロの話は、『走れメロス』で語られた“信実”を根底から覆すような内容となっており、大変興味がそそられる。 それでは今回は、この辺にて。 #
by oobayouzou
| 2012-08-02 22:22
| ・この夏読みたい太宰治2012
夏は読書。これが私のこだわりである。
面白い作品に、汗だくになりながら没頭するのが好きなのだ。本には汗の染みができるが、それも味というものであろう。ゆえに読書は、夏なのだ。 昨年の夏もこの夏に読むに相応しいおすすめの太宰作品を紹介しているが、今年もまた書いてみようかと思う。 昨年挙げたものは下記の通り。 『嘘』(『津軽通信』より) 『雀』(『津軽通信』より) 『黄村先生言行録』 『裸川』(『新釈諸国噺』より) 『親という二字』(『津軽通信』より) 『やんぬる哉』(『津軽通信』より) 『未帰還の友に』 『女神』 『薄明』 『たずねびと』 『メリイクリスマス』 すべてが戦中、終戦直後に書かれた作品であり、『黄村先生言行録』『裸川』をのぞいては、いずれも戦争下に生きた者たちの姿が描かれている。8月には終戦記念日もあることから、その辺を踏まえた上での意図的な選出としている。 昨年はいささか数が多かった気がする。今年は本数を抑えていきたい。また、別の意図もはらませてみようかとも思う。 それでは今回は、この辺にて。 #
by oobayouzou
| 2012-08-01 22:22
| ・この夏読みたい太宰治2012
現在、私はTwitter上において、#dazaidesuというタグを用いている。一時期流行ったヒロシよろしく太宰さんの自虐ネタをツイートしているのだ。今回も、その中からひとつ紹介してみよう。
太宰です……。川端先生には少し言い過ぎました。お詫びに作品集『晩年』を、送っておいたとです。 第一回の芥川賞選考における“作者目下の生活に厭な雲ありて~”という川端康成氏の評に対して、太宰さんは『川端康成へ』という文章でもって、猛烈な抗議を試みている。 これを受けて川端氏は“不遜の暴言であるならば、私は潔く取消~”と前言の撤回を文章にて表わしており、両者に一応の和解が成立したようだ。 とはいえ、どちらかと言えば太宰さんが一方的に川端氏に噛みついて、結果さらりと受け流された印象が、どうしても拭えない。さすがは後のノーベル賞作家。一枚も二枚も上手である。食えぬ男といったところか。 ところが、これに気良くしたのか太宰さんは、手のひらを返すように川端氏への接近を図る。第三回の芥川賞選考の際には、できあがったばかりであったであろう処女短編集『晩年』を送っている。これが今回の元ネタである。 この時、太宰さんは27歳。現代社会に置き換えても、功に焦って不思議な年齢ではない。結果、芥川賞には落選したものの、この頃までに培った経験が後に花開くのである。 恥多き下積み時代があってこその人生。これは、どんなことにでも言えるのではないだろうか。 それでは今回は、この辺にて。 太宰です……太宰です……太宰です……。 #
by oobayouzou
| 2012-07-31 22:22
| ・太宰です……。
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