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太宰治『盲人独笑』を再読。
かつては、この作品について、何ら面白みを見出せなかった。しかし、今回の再読において、あの頃では理解できなかった点を見つけることができた。 実在した葛原勾当は、ここに書かれてある通り盲人である。しかし、字を書くために木製活字を作らせている。また、ひどく歯が痛むことが書かれてあるが、自ら入れ歯を作成している。さらに、暑がりの様子も描かれているが、自ら風通しのよい家屋を設計し住んだとのこと。 日記を読む限り、遊び、恋をし、夢も見る。そこには、彼の生き生きとした姿が描かれてあるのだ。 恐らく太宰さんは、盲人ながらに持つ彼の、生における強さと美しさを感じたのであろう。これは小説『東京だより』における、少女に感じた美しさと同質のものでもある。 逆境を糧に変える。これは、現代に生きる私たちにとっても、良いお手本であるに違いない。
by oobayouzou
| 2011-07-21 20:01
| 1.最近出会った太宰さん
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